先生がくれたもの~運命に導かれて~


あたしは先生が出ていったドアをただ見続けた。


どうしたらいいんだろう。


すぐに謝れば良かったんだ。


変な事言ってご免って


先生と一緒にいたいって


どうして言わなかったんだろう?


どうして…


後悔ばかりが雪のように積もっていった。


あたしは視線を窓から見える百合の花に移した。


あたしはここから見える百合が大好きだった。


この世のものとは思えない程綺麗で、あたしは夢心地になってしまう。



だけど、そんな百合達も今は色褪せて見えた。


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