先生がくれたもの~運命に導かれて~


だが…


「小西先生!!」


木場先生だった。


スゲー慌てた様子の木場先生は、息を切らしている。


「どうかしましたか?」


「瑠璃ちゃんが…」


「瑠璃?」


「その…いないんです。」





その瞬間、オレは花の事など忘れてしまった。


瑠璃がいない


瑠璃がいない


瑠璃が…


気付いた時には、オレはスリッパのまま外に出ていた。


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