先生がくれたもの~運命に導かれて~
その時だった。
「先生?」
…
瑠璃が目を覚ました。
「瑠璃!!」
オレは瑠璃を抱き締めた。
「先生、力強すぎだよ?痛い。」
「ご免。」
オレは腕の力を少し抜いた。
「さっきはご免な。本当にご免な。」
「ううん。あたしもご免ね。変な事言って、不安にさせちゃったよね?」
「良いんだ。そんなの。」
「でもあたし、先生が嫌いになったとかじゃないからね。愛してるからね。」
「おぉ。そんなの…分かってるよ。オレも突き放しちゃって本当にご免な。」
「いいよ。…ねぇ、先生?」
「どうした?」
「さっきの本当?」
「さっきのって何だよ?」