先生がくれたもの~運命に導かれて~


その時だった。


「先生?」





瑠璃が目を覚ました。


「瑠璃!!」


オレは瑠璃を抱き締めた。


「先生、力強すぎだよ?痛い。」


「ご免。」


オレは腕の力を少し抜いた。


「さっきはご免な。本当にご免な。」


「ううん。あたしもご免ね。変な事言って、不安にさせちゃったよね?」


「良いんだ。そんなの。」


「でもあたし、先生が嫌いになったとかじゃないからね。愛してるからね。」


「おぉ。そんなの…分かってるよ。オレも突き放しちゃって本当にご免な。」


「いいよ。…ねぇ、先生?」


「どうした?」


「さっきの本当?」


「さっきのって何だよ?」


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