先生がくれたもの~運命に導かれて~


着替え終わって、あたしは大きな鏡の前に立った。





自分でも言葉が出ないぐらいビックリした。


そんなあたしにさっきの看護婦さんが言った。


「こんな花嫁さん見た事ない。」


「え?」


「私が見た花嫁さんの中で、瑠璃ちゃんが1番幸せそうだよ。」


「…本当ですか?」


「本当だよ。今の瑠璃ちゃん見てたら羨ましいよ。」


「ありがとうございます。」


「本当に、瑠璃ちゃんと小西先生は運命の人どうしなんだろうね。」


「…」


みるみるうちに顔が赤に染まる。


ちょっとその発言は恥ずかしかった。


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