先生がくれたもの~運命に導かれて~
あたしと同じように結婚式の白いスーツを身に纏った先生が、身震いするぐらいかっこいいんだもん。
「先生…かっこいいよ。」
「そうか?」
「うん。」
自覚ないのかな?
それはそれで嫌味な気がした。
今の先生を見たら、どんな女の子も先生の虜になっちゃうだろうっていうのに。
否、“なっちゃうだろう”じゃなくて、“なっちゃう”だ。
「でも今の瑠璃だって十分ヤバいぞ。他の男に絶対その姿見せたくねぇもん。」
先生、
そんな姿でそんなドキドキする事言わないでよ。
いつも以上にドキドキしちゃうじゃん。
「じゃあ、行くか。」
「…?行くって何処に?」
「オレらの教会。」
先生はニッて笑った。