先生がくれたもの~運命に導かれて~


そこは不思議な空間だった。


ちょうどそこだけ花が咲いてなくて立てるようになっている。


そして、そこからの景色は見渡すの限りの百合の花。


「…凄い…」


こんな場所があるなんて知らなかった。


「だろ?見つけたオレ天才だと思った。」


「うん。本当に先生天才だよ。」


百合達はそよ風に吹かれてゆらゆらと揺れている。


これを先生と一緒に見れて本当に良かった。


「オレさ、思ったんだけど。」


「何を?」


「オレさ、瑠璃に会う為に生まれてきたんだと思うんだ。」


「ありがとう。」


「それで、瑠璃はオレに会う為に生まれてきた。」


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