先生がくれたもの~運命に導かれて~
「先生…」
「だから、もうあんな顔すんな。」
「?」
あんな顔?
「だから…生まれて来なかったらよかったみたいな顔はするなって事。」
「あたし、そんな顔してた?」
「してた。」
先生はずっと心配してくれてたんだ。
あたしがそんな顔してたから
ずっと、あたしが生きてるわけを考えてくれたんだ。
「うん。」
「うんって?」
「あたし、先生に会う為に生まれてきた。」
「瑠璃…」
「だからあたし頑張って生きる。出来るだけ長く先生と一緒にいる為に。」