先生がくれたもの~運命に導かれて~
「新婦、水無瀬瑠璃。」
「はい。」
「…」
「先生?」
「わりぃ。誓いの言葉度忘れした。」
「えぇ!!」
「本当、ご免。」
そう言って先生はその場にしゃがみこんでしまった。
「先生、誓いの言葉って教会で言うやつの事?」
「あぁ。」
「なら別にいいよ。」
「どういう意味?」
「別に教会のじゃなくてもさ、先生があたしに誓ってほしい事言ったら良いと思うんだ。」
「瑠璃…」
「だから、ね?やろ?」
「…だな。」
先生は立ち上がった。
そして口を開いた。