先生がくれたもの~運命に導かれて~
だから…
「ご免ね。」
あたしは小さく言った。
「いいんだ。そもそも瑠璃を助ける事が出来ないオレが悪いんだ。」
「違うの!」
「違うって?」
「辛い思いさせて、ご免ね。」
「瑠璃…」
先生は、あたしに会う為に生まれてきたって言ってくれた。
あたしも先生に会う為に生まれてきた。
本当にそう思う。
だけど、そのせいで先生に辛い思いさせちゃった事に変わりはないよね?
「会う為に生まれてきた相手があたしでご免ね?」