先生がくれたもの~運命に導かれて~
だが、同時にこうも思う。
瑠璃は助かるんじゃないか。
もしかしたらこのまま瑠璃の体が快方に向かい、時間はかかるがいつか退院して、2人の生活が始まるのではないか。
何の根拠もない事からそんな事を考えた。
だが、自分でも分かっていた。
ありえない。
実際に起きるとするなら、前者の考えであり
後者の考えはあまりにも非現実的すぎた。
明日をも知れぬ命。
それが今の瑠璃の状態であった。