先生がくれたもの~運命に導かれて~
「あれだな。思春期ってやつ?気持ち分かるけど、な?ただの検査。」
そう言って、小西先生は真っ直ぐにあたしを見つめる。
その瞳にあたしは吸い込まれそうになる。
「う、うん…」
「じゃあ、上の服めくって。」
あたしは言われるままに服をめくる。
小西先生は真剣な顔で聴診器に耳を傾ける。
真剣な顔もかっこいい。
そう思うけど、
こんなにドキドキしてる心臓の音聞いて意味あるの?