先生がくれたもの~運命に導かれて~


計り終わって、小百合お姉さんは言った。


「明日から新しい担当医の先生くるね。」


「明日なんだ。」


またかってあたしは思う。


何回目だろう?


1、2、3…


数えるのも嫌なくらいだ。


あたしの病気は治らない病気だ。


だから担当医なんてコロコロ代わる。


皆いろいろ理由つけてるけど、結局逃げてるだけだ。


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