先生がくれたもの~運命に導かれて~
それからあたしの検査が始まった。
最近は小西先生が検査をする事が多くなった。
1日3回検査があるけど、1回は絶対小西先生が来るようになっていた。。
「はい、午前の検査終わり!」
「ねぇ先生、」
「どしたの?」
「…外行きたい。」
「外?外って病院の外?」
「ううん。庭でも屋上でもいいの。1回でいいから病室から出たい。」
「…それで泣いてたの?」
「…多分。」
「いいよ。」
「いいの?!」
「ただし、オレが同伴っていう条件付きだけどな。その条件飲むか?」
「飲む!」
「じゃあ午後の検査の後な!」
これにて、あたしの外出許可が下りたのであった。