先生がくれたもの~運命に導かれて~
希望―純―
今日は午前の検査がオレの担当だ。
オレはあくびをしてから病室に入った。
そしたら
「瑠璃ちゃん?」
水無瀬瑠璃が泣いていた。
「瑠璃、ちゃん?」
「どうしたの?」
「…?」
どうしたの?じゃねえよ。
それオレのセリフだろ。
オレはとりあえずこいつの元に行く。
「瑠璃ちゃん?!なんかあったの?!」
「何にもないよ。」
何もないって…
「じゃあ、何で泣いてるの?」
「ぇ?」
オレはポケットからハンカチを出して、水無瀬瑠璃の目の下に当てた。