先生がくれたもの~運命に導かれて~
「どう?」
小西先生はあたしに訊ねた。
「何か変な感じ。体が喜んでるみたいな?そういう感じ。」
「瑠璃ちゃんは本当に外に出たかったんだな」
「うん。ずっと外の光なんか浴びてなかったの。だから…」
「瑠璃ちゃん?」
「死ぬ前にもう一度、外に出たかったの。」
あたし何言ってんだろう?
小西先生はあたしの為に一緒に来てくれたのに…
「ご免。先生…」
「本当だな。今の言葉は撤回してもらわないと。」