先生がくれたもの~運命に導かれて~
箱の外―純―
オレは水無瀬瑠璃の病室に向かった。
「瑠璃ちゃん。」
「せんせっ!」
「やけに元気だな。」
そしたらこいつは笑顔で答えた。
「そう?」
マジで外行きたかったんだな。
オレはそう思った。
「うん。元気が1番だな。」
「そうだよね。」
「おし!とっとと検査やっちゃうか。」
「うん!」
オレは出来るだけ検査を速くした。
「検査の結果置いて来るからちょっと待っててな。あと、車椅子取ってくる。」
「分かった!」
その元気な声を聞いて、オレは一旦病室を出た。