先生がくれたもの~運命に導かれて~


オレは医務室に検査の結果を持って行くと、すぐに車椅子に手を伸ばした。


オレは速足で水無瀬瑠璃の元に行った。


「お待たせ!」


「先生ご免ね。忙しいのに。」


「いいよ。オレは他の患者さんを持ってないからさ、結構忙しくないんだよ。」


「本当?」


「うん。よし!じゃあ乗って!」


水無瀬瑠璃は車椅子に乗った。


その姿から、今から外へ行く事に対しての喜びが伝わってくる。


そしてオレは、その姿を見て安心感を覚えた。


自然と頬が緩み、先程までの悔しい思いはいつの間にか消えていた。

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