先生がくれたもの~運命に導かれて~
オレ達は病院のエントランスを通り、とうとう庭に出た。
オレは水無瀬瑠璃の顔を見た。
今日の太陽に劣らないキラキラと輝いた顔をしていた。
その喜びに満ちた顔はオレの心までも暖かくした。
「どう?」
オレは水無瀬瑠璃に訊ねた。
「何か変な感じ。体が喜んでるみたいな?そういう感じ。」
「瑠璃ちゃんは本当に外に出たかったんだな。」
「うん。ずっと外の光なんか浴びてなかったの。だから…」
「瑠璃ちゃん?」