先生がくれたもの~運命に導かれて~
オレは水無瀬瑠璃の病室に着くと音をたててドアを開けた。
「小西先生!」
「状況は?」
「意識はまだ戻りません。」
それからオレ達は必死になって水無瀬瑠璃を助けようとした。
だが、彼女の意識はなかなか戻らず、心拍数もどんどん落ちていく。
そして
呼吸が止まった。
頼むよ…
オレは心の中で水無瀬瑠璃に頼んだ。
もう一度、先生と呼んでくれ。
なあ、頼むよ。
目を覚ましてくれ。