その瞳に…魅せられて ~番外編~






「気分が悪い。…それだけだ。」

ため息混じりに言ったその言葉は
冷たく…ルアンに突き刺さる。


泣きたくても…
もう見回りの時間。


本部警備の為に
そんな顔では行けれないと
ルアンは涙をグッと耐えた。


ソファーから立ち上がり、
ジキルを見ずに外へ向かう…。


その姿を大きな御腹をしたレナが
困ったように見つめていた。


バタンッ!と、閉ざされたドア…。


「チッ!」

そう舌打ちをして、ジキルは立ち上がり
ルアンを追う為にドアへ歩いた。








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