その瞳に…魅せられて ~番外編~







「言いたい事はそれだけか?若造。」

冷めた目に…その声に…。


リダの体が強張ったのを
ルアンは見逃さなかった。


「ルアンを幸せにするだと?
ケツもまだ青いお前がか?
笑わせてくれるな。ガキ。」

口端を緩めて、目を細めるジキル。


その顔は…3年前のジキルのものだった。


「どうやって幸せにすると、言うのだ?
言ってみろ、お前のその口で」

「つっ…」

言葉を詰まらせるリダに…
ジキル更に顔を緩めた。


「言えぬのか?
そんな軽い気持ちの者に………」

と、そこまで言うと
ジキルはリダの襟首を掴んだ。








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