その瞳に…魅せられて ~番外編~
「…ちっさい男!」
と…、その言葉にジキルは
ドアノブへ伸ばした手を止めた。
その声の持ち主はゼル…。
フライパンを片手で持ち上げ
肩を叩いている姿は
怒っているとしか言い様がない。
「まさか…嫉妬?
この前のリダに妬いてるの?」
そう言ったゼルに…
ジキルはピクッと反応した。
リダ・チィーチャー。
この間、ルアンとペアで
任務に当たった男だ。
茶髪に笑顔。
誰にでも親しく…腰が低い。
ルアンとも同い年で
好印象の青年だ。
正しく…ジキルとは正反対の男。