その瞳に…魅せられて ~番外編~






「…何が悪い。」

そう低い声を発したジキルに
ゼルは大げさにため息を吐いた。


「あのね!誰も嫉妬する事が
悪いなんて言ってないわよ!
ただ、好きならルアンに
あんな顔させるなって言ってるの!」

そう大声を発したゼル。


レナはゼルの横へ
ゆっくりと歩み寄った。


「…ジキル。
ルアンが貴方を待っていた
3年間は…決して、短くはないわ。
不安になるのも分かるけど…
ルアンの気持ちも察してあげて?」

そんな優しいレナの声に…
ジキルは眉間に皺を寄せる…。


「気持ちを…察するだと?」

「えぇ。昔も綺麗な顔してたけど…。
3年経って…いきなり色気が出て
さらに格好良くなった貴方に…
目を付けた女は星の数ほど居るのよ?」

眉尻を下げて…
大きな御腹を撫でながら言うレナは
苦笑いを浮かべていた。







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