その瞳に…魅せられて ~番外編~
「…最近どう?
ジキルさんとは。」
そう聞こえたリダの声…。
ジキルは握り拳を握った。
「…最近…ジキルさんの事、
分らなくなっちゃったの。」
一気に暗くなった表情を見て
ジキルはその場から動けなくなった。
「もう…私の事っ。
好きじゃないんだと…思う。」
震えたルアンの声。
すぐに走って行って、
抱きしめたい。
そうジキルが脚を
動かした時には遅かった。
「俺…もう我慢できない。
ルアンちゃんのそんな顔。
見たくないよ…。」
リダの声…。
ルアンは…
そのリダの腕の中にいた…。