その瞳に…魅せられて ~番外編~







胸に突き刺さる痛みと絶望感。


ジキルはギリッと歯軋りを鳴らして
部屋へ逆戻りした。


早足に…。


(…らしくない)


そうジキルは自分でも分っていながら…
この嫉妬心は抑える事が出来なかった。


抵抗しないルアンに苛立つのではなく…
それを止めさせる事が出来ない自分が…
どうしようもなく苛立たしかった。


部屋に戻ると…


「どうだった?」と、
気にするレナを通り過ぎ…
自分の部屋へ入った。


苛立つ気持ちを壁に当てつけ、
握り拳を握る。


如何したらいいのか…。
最早ジキルもわからなくなっていた。









< 8 / 28 >

この作品をシェア

pagetop