君のとなり


「それから俺も心配で病院に行った…

そこで見たのは泣きくずれる両親と亜季…


救急車を呼んだのが早くて少しだけ彼氏、大輝さんが生きてた。両親と亜季が来る前に…
そこで彼氏は俺に言ったんだよ、救急車ありがとうって。亜季をよろしくって。そう言って息を引取った」



「嘘でしょ…」



「その光景は看護婦も見てるし、両親にも伝えた。


彼氏さ亜季の事言っんだよ。自分が死ぬっていうのにさ…


良い彼氏だな…亜季」



涙で視界がぼやけて玲が見えなくなる…


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