遠くから来た男の子
丘の家って?
ぶどう畑の斜面に沿ってひろがる、小さな町がありました。町は、中世のたたずまいを残し、ハチミツ色の美しい塔がいくつもそびえ立っていました。
そのはずれの小さな家にレムという女の子がお母さんとふたりで住んでいました。お母さんは町の病院で忙しく働いていました。
レムは小学校に通っていますが、今は夏休みです。仲良しのジャンとリズ、その妹のトーテ、そして愛犬のカルロと、毎日一緒に遊んでいました。
蝉が騒がしい、ある暑い日のことです。
いつものようにリズの家に集まって絵を描いたり本を読んだりしていると、ジャンがとつぜんこう言いました。
「あーあ、毎日同じことばかりして、たいくつだな。なあ、みんなで丘の家に行ってみないか?」
「ええ!丘の家って、あのーっ!」と、レムとリズはギョッとしました。
そのはずれの小さな家にレムという女の子がお母さんとふたりで住んでいました。お母さんは町の病院で忙しく働いていました。
レムは小学校に通っていますが、今は夏休みです。仲良しのジャンとリズ、その妹のトーテ、そして愛犬のカルロと、毎日一緒に遊んでいました。
蝉が騒がしい、ある暑い日のことです。
いつものようにリズの家に集まって絵を描いたり本を読んだりしていると、ジャンがとつぜんこう言いました。
「あーあ、毎日同じことばかりして、たいくつだな。なあ、みんなで丘の家に行ってみないか?」
「ええ!丘の家って、あのーっ!」と、レムとリズはギョッとしました。