遠くから来た男の子
ふたりはカルロの後をついていき、ひときわ大きなブナの木にたどりつきました。
暗い森の中でその場所だけは周囲と様子がちがっていました。
眩しいくらいに明るく、小鳥たちはピピピピッと陽気にさえずり、空気はとても澄んでいます。
でも、決定的に変だったのは、頭の上に黄色に輝く小さな太陽が2つあったのです。
「何だか不思議な場所ねえ」
と、リズが言うと
「僕、とても暑いよ。太陽が2つだと、暑さも2倍になるのかな」
と、ジャンが赤い顔で言いました。
「それ、単純すぎやしない?」と、リズが答えると、
カルロが木の根元をクンクンと嗅ぎ始めました。
「どうしたのカルロ?あれ、見てよ。この木の根元。文字が彫ってあるわ」と、リズは少し興奮しながら言いました。
暗い森の中でその場所だけは周囲と様子がちがっていました。
眩しいくらいに明るく、小鳥たちはピピピピッと陽気にさえずり、空気はとても澄んでいます。
でも、決定的に変だったのは、頭の上に黄色に輝く小さな太陽が2つあったのです。
「何だか不思議な場所ねえ」
と、リズが言うと
「僕、とても暑いよ。太陽が2つだと、暑さも2倍になるのかな」
と、ジャンが赤い顔で言いました。
「それ、単純すぎやしない?」と、リズが答えると、
カルロが木の根元をクンクンと嗅ぎ始めました。
「どうしたのカルロ?あれ、見てよ。この木の根元。文字が彫ってあるわ」と、リズは少し興奮しながら言いました。