遠くから来た男の子
そこにはこうありました。
 


『リペスキンドへの道標』
 〜土の中の偉大なる者とともに、我らが生まれいづる地に、ふたたび還る日を夢見よ〜 




「ふーん。どういう意味かな」

「土の中の男って、この下に人がうまってるってことじゃないよね…」
と、リズが言いました。

「するどいナイフのようなもので彫った文字だね」

2人はほてった顔を見合わせました。だまっていても汗が噴水のように吹き出てきます。

リズが、水筒の水を差し出すと、ジャンは砂漠で何日もさまよった人のように、ゴクゴクと一気に飲みほしました。

「やっぱり、お水準備して良かったじゃない」と、リズが得意そうに言ったその時です。
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