遠くから来た男の子
「わあ〜、これとっても柔らかくっておいしー」 リズは口いっぱいにほおばりました。
焼きたてのケーキからは、甘いバターのかおりがします。いっしょに出されたお茶は今までに飲んだことのない特別な味がしました。
「ねえ、きみさっき川にいたよね」
と、ジャンが思いきって男の子に聞きました。
「うん、そうだよ」と、男の子はニコニコして答えました。
「僕たち、いっしょに来たレムっていう友達を探しているんだけど、きみ、もしかしてどこかで見なかった?」
「レムって赤い髪の女の子だよね」
「そうよ!レムを見たの?いっしょに森を歩いていたのにはぐれてしまったの」と、リズが期待にむねをふくらませて言いました。
「その子なら、知っているよ。今、となりの部屋で眠っているよ。森で倒れていたから、ここまで運んできたんだ。
焼きたてのケーキからは、甘いバターのかおりがします。いっしょに出されたお茶は今までに飲んだことのない特別な味がしました。
「ねえ、きみさっき川にいたよね」
と、ジャンが思いきって男の子に聞きました。
「うん、そうだよ」と、男の子はニコニコして答えました。
「僕たち、いっしょに来たレムっていう友達を探しているんだけど、きみ、もしかしてどこかで見なかった?」
「レムって赤い髪の女の子だよね」
「そうよ!レムを見たの?いっしょに森を歩いていたのにはぐれてしまったの」と、リズが期待にむねをふくらませて言いました。
「その子なら、知っているよ。今、となりの部屋で眠っているよ。森で倒れていたから、ここまで運んできたんだ。