遠くから来た男の子
「これは船の破へんなんだ。船ってのは宇宙船のことで、僕は他の星からやってきたんだ」

「えー!ってことは、う、宇宙人?」
と、みんなおどろきの声をあげました。

「地球人からみたらそうだね。そこにいるカルロといっしょだよ」

「え、カルロってうちの犬の?」みんなはさらにおどろいて、いっせいにカルロの方を見ました。すると今までワンとしか言わなかったカルロが

「クーン。こりゃまいったな。ルール違反だよ。地球はちょっと寒いけど、毛皮着てれば文句なしの住み心地なんだから!バラさないでよ」
と、流暢にしゃべり出したので、みんな本当にビックリしました。

「ごめん、ごめん」 と、男の子は申し訳なさそうに言うと、自分が地球に来るまでのことを話し始めました。
< 21 / 58 >

この作品をシェア

pagetop