遠くから来た男の子
「僕と叔父は夏休みに宇宙旅行をしていたんだ。見る物すべてが僕の住む星とは違っていて、それはすばらしい旅行だったよ。

ところが地球を見学の途中、隕石とぶつかって船はバラバラになったんだ。僕らはなんとか移動用の小型船で脱出できた。そしてこの空家を見つけて、住みながら船の破へんを集めていた。

ところがある日、町から人々がやってきて、叔父が子供たちをさらったと一方的に責めたてた。

そして、叔父は棒でなぐられてしまったんだ。それがもとで体をこわし、叔父はまもなくして死んでしまった。

僕はどうしようもなく悲しくてしばらくの間、何も出来なかった。

けれどいつまで悲しんでいてもしょうがない。叔父の亡きがらといっしょに自分の星に帰ろうと決めたんだ…それで、破へんを集め続けているわけさ」


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