遠くから来た男の子
男の子は「僕には地球の時間が早すぎて大変なんだよ。いつまでも子供の姿のままだから気味悪がられるしね。

ただ、もしかすると、そのおかげで、叔父をリペスキンドに連れて帰ったら、生き返らせることができるかもって思うんだ」と、言いました。

「ねえ、リペスキンド星って言ったわよね。それって、私たちが見た木の根元の文字と関係あるの?」

「あそこに行ったんだね。あそこは船が離陸するのに、ちょうど良い条件が整っている場所なんだ。太陽が2つあったでしょ。あれは時空がずれているからなんだ。

あの文字は、叔父といっしょにリペスキンドへ帰れるようにと願いを込めて僕が彫ったんだよ」
と、男の子は言いました。
< 27 / 58 >

この作品をシェア

pagetop