遠くから来た男の子
「きっと大丈夫よ。早く破へんを見つけて宇宙船作ろうよ」
と、レムが男の子を元気づけるように言いました。

「うん、ありがとう。何だか地球人と会話するのっていいな」
と、男の子はとてもうれしそうでした。
 

ボンボンボーン、玄関の月時計が午後6時を知らせました。

「たいへん。もうすぐママが帰ってくる時間だわ」
と、レムがあわてて言いました。

「それじゃあ、森の出口まで小型船に送らせるよ」


夏特有のオレンジ色の夕焼けが、森の木々を照らし、町の塔は金色に輝いていました。息をのむような美しい光景が眼下に広がっていました。

森の出口まではあっという間でした。

「こんな速い乗り物、地球ではまだない」
と、3人は感心しました。

明日、同じ場所に9時集合と決めて、3人は別れました。
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