遠くから来た男の子

夜にリズから電話がかかってきて、自分もジャンも叱られたという話を聞きました。

ジャンはバツとして明日一日は家の手伝いをしなくてはならないそうです。

「学校が始まったら、探す時間が無くなるね。何とかしないと」
と、リズがあせった口調で言いました。

「そうね、明日はジャンの分も頑張らないとね。私もこれ以上ママにウソつくのはつらいわ。本当にいそがないとね。そうだ、今晩、リズの家に泊まりに行ってもいいでしょ？ママは夜勤でいないから」
と、レムが言うと

「うん、いいけど。あっ！つまり夜にも探すってこと？あんた最近変わったわね。さては、魔物くんにひかれてるな。ふふっおいでよ。トーテはもうすぐ寝るし」
と、リズが言いました。

「そんなんじゃないわよ。じゃ、あとでね」