【短】さ く ら Ⅲ~思い出すのはキミのこと~
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「リュウっ!」
「おっ!やっと来たか~。」
リュウはもう酒を飲み始めていた。
「オレ明日出発するんだけど。」
「大丈夫、オレも明日仕事だ♪」
「あのなぁ……。」
「出発すんの、どうせ昼だろ?」
「まぁ…。」
「ならいいじゃん。」
「…わかったよ。」
オレはいつもの酒を頼んだ。
「なぁ…。」
「なんだよ?」
「どうして亜由のこと……。」
「…どうしてだと思う?」
ニヤリと口の端を上げながら、リュウは不敵な笑みを浮かべた。
…たぶんこいつ、オレにとって亜由がどうゆう存在なのか気付いてる。
「聞いてんのオレなんだけど。」