【短】さ く ら Ⅲ~思い出すのはキミのこと~


「はいはい、わかりました。話せばいいんだろ、話せば…。」


「そーゆうこと。」


「お前さ、前にベロンベロンに酔ったことあっただろ。」


「あー…去年だっけ?」


「そうそう、デカい仕事終わって、飲んだ時。」


「で、それが?」


「酔って寝ちまったお前を、オレ様が部屋まで送ってやったろ?」


「…そうだっけ?」


「お前……オレがどんだけ大変だったと思ってんの!?」


「あーいや…その節はどーも…。」


全く記憶にない。


「絶対覚えてないだろ……。」


「……。」


…バレた。


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