【短】さ く ら Ⅲ~思い出すのはキミのこと~
「まじかよ……。」
オレはカウンタ―に肘をついて、その手で自分の頭を支えた。
「和弥、アユってお前にとっての何なの?…なんとなく察しはつくけど。」
「…大切で、オレの生きがい。」
「なんだよそれ。」
「オレ…一生あいつしか愛せない。」
「一生って……。まだ30にもなってない男が何言ってんだよ。」
「いや、マジで。そんくらいデカいんだよ、オレの中では。」
忘れることなんて
出来ないんだ