生きる意味
【僕が死ぬ日 不明
ここは、僕が死ぬ日に書こうと決めていたページだ。意外と早く来ちゃったな。

もう少し、輝と一緒に居たかったなぁ。
せっかく、友達になれたのに。
明日、輝が遊びに来てくれるって、言ってくれたのに。
一緒に夕日見よう、って言ってくれたのに。
ごめんね、輝。
約束、破っちゃって。

僕はもう、ダメみたいだ。

さいごにひとつだけ、言いたいことがある。

ありがとう、ひか】


そのページは、書き終わることなく、終わっていた。
『か』の右上の点が、異様に長く、ノートからはみ出していた。それは、柚が最期の力を振り絞り、書いていたことを示していた。
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