〔短〕子猫ちゃんたちの新しいお家~

 「着いたよ、どうやら間に合ったみたいだね♪」


 再び時計をみる隆さん


 「えっ!?」

 彼の言葉に顔をあげると小高い丘の上。


 何処をどうやって歩いてきたのか記憶にない


 「折角、出逢えたんだからさ☆」


 意味ありげな眼差し


 「……?」


 「香純ちゃんって天然? 祭りのメインイベントと言えば?」


 「花…火?」


 「正解♪ここからよく見えるからね」


 私たちは、手を繋いだまま、空と同じ色した光る場所を見つめる。

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