キミと僕の記憶


緊張の入学式が終わり教室に戻ると、慌ただしく席替えが始まった。



出席番号だと遠く離れてしまう紗絵子が名残惜しそうに行ってしまった。



私の席はさっき適当に座っていた位置とほとんど変わらず、周りは見知らぬ顔に囲まれた。



左手は窓で校庭が見える。



つんつん、と右肩を触られた。


てっきり後ろの女の子かと思ったら


「こっちこっち。さっきはごめんな?」


と隣の男子が行った。









その顔を見て一瞬私は総毛立った。


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