キミと僕の記憶
私は放課後まで仁科を無視し続けた。
待ちに待った部活の初日なのだ。
ハイテンションで元気な私で麻木センパイと再会したい。
「紗絵子、行こ?2人分の入部届けちゃんと持ったよ〜♪」
「うん♪」
紗絵子にとっても麻木センパイは憧れの人。
まるでスキップでもするかのように私達は廊下を進んだ。
水泳部の入部希望者は、校舎裏にあるプールサイドに集合する指定だ。
まだプールに入るには寒いので、先輩方も制服姿で、新入生らしき生徒も数人が集まっていた。
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