キミと僕の記憶


私が青くなっていると、紗絵子も一緒になってソワソワし出した。



(どーしたらいいかな?)
黙ったまま目線だけで訴える。


紗絵子は口をパクパクさせて、首を振った。
(仕方ないよ正直に話すしか)




だよね↓↓



だけど………コワイ





とうとう順番は紗絵子にまで来た。


「南中出身、加藤紗絵子です。種目は自由形で800が得意です」



そう言った紗絵子に芹沢キャプテンは反応した。


「それはいいわね。今うちには800のタイムを持ってる子がいないの
期待してるわ……次の人!」




ひ、ひぃ〜〜!



私はゴクンと唾を飲み込んだ。



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