キミと僕の記憶
そして悪い予感が的中……
起こるべくして事件は起きてしまった―――
「藤井さん!プールの中がまだ泥だらけなんだけど、昨日と今朝だけじゃ終わらなかったの?」
朝のHRが終わったとたん、私の教室に芹沢キャプテンが姿を現した。
げげっ!
怒られるとしても放課後のことだろうと思ったのに……
しかも、私の計算の中では麻木センパイが庇ってくれる算段だったし。
ヤバい……
仕方なく私は席を立った。
麻木センパイの名前を出すしかない。
鬼のように目をつり上げるキャプテンの前に立った。
「――――…キャプテンすみません、私もやろうとしたんですが、
麻木センパイに止められて、
プールの中は部員全員でやるからとのことでしたが……」
チラリと上目遣いで見ると、何故かキャプテンはよけいに怒っているように見えた。
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