攻防戦‐KisS
「しょうがないなぁ。じゃあ俺がこの玉子焼きを食べさせてあげる」
「…いらない…」
透のお弁当の玉子焼きは好きだ。
程良い甘さで白身がしたたらない程度の半熟。
「なんで?好きでしょ?」
見せびらかすようにつまむ。
どうしても食べさせ合いたいらしい。
恥ずかしい奴。
「…もうお腹いっぱい」
「じゃあこの胃薬食べさせてあげる」
「なんでそんなもん持ってるの」
今度は胃薬の袋を箸でつまんでひらひらさせる。
開けるとかしてよ。
いらないけど。
「なんか最近寝不足続きで内臓にきてるんだよ。年だなあ」
「…いらない…」
透のお弁当の玉子焼きは好きだ。
程良い甘さで白身がしたたらない程度の半熟。
「なんで?好きでしょ?」
見せびらかすようにつまむ。
どうしても食べさせ合いたいらしい。
恥ずかしい奴。
「…もうお腹いっぱい」
「じゃあこの胃薬食べさせてあげる」
「なんでそんなもん持ってるの」
今度は胃薬の袋を箸でつまんでひらひらさせる。
開けるとかしてよ。
いらないけど。
「なんか最近寝不足続きで内臓にきてるんだよ。年だなあ」