Teardrop - mind over matter

may's side

♪キーンコーンカーンコーン♪
授業終了のベルがいつもより楽しそうになって、
あたしはリサ追いかける体勢に自然になった。

『規律、礼、着席。』

あたしはもちろん着席なんかしない。
みんなだってどうせ座らないのになんで『着席』なんて
言うのかがいつも引っかかる。

でも、今はそれどころじゃない。

「ガタン!バタバタ、ガチャンッ!』

「間一髪」、どーでもいい言葉が、
重いドアにはさまれそうなあたしの頭の中を駆け巡る

あーあ、もう遅い。
どうせ、あたしがリサを
つかまえるなんて無理だもん。。。

6年になっても150cm弱のあたしに
15cmもの差はきつい。

ま、今回はいいや。
あたしは自分より小さい彼のことを思い出した。
あんまり差があるとなんかさ。。。かわいそう??

あたしは、みぃとゆいの所にむかった。

もう、覚悟はついてる。

みんなに言っちゃうほうが楽だもんね。
助けてもらえるだろうし、
この小さな補習校の6年生の中だったら
だれかにとられる心配もなくなるしね。







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