ラブプレ☆マニア
「ミチ……?」
俺が頭を撫でながら聞くと、ミチはうぅ、と言った。
「ごめん、あたし……どうしたらいいんかわからん……」
え……
「兄ちゃん、あたしのこと嫌いになる……?」
そんなわけないし。
そんなことで嫌いになれるわけないし。
「大丈夫。」
俺はミチをギュッと抱きしめた。
「あたし、兄ちゃんに触ってほしい」
「……っ」
「兄ちゃんに触るのは緊張しすぎて無理……」
破壊力バツグンのミチの言葉に、俺の中のストッパーはついに吹っ飛んだ。
「覚悟、しろよ……」
3回目でとうとうミチは意識を飛ばした。
あぁあ、まだおさまってへんのに……
でも無理させすぎたしそろそろ我慢するか。
時計を見ると、深夜1時を回っていた。
「誕生日おめでとう、ミチ」
俺はそう言ってミチの額にキスを落とした。
ミチが17歳になった瞬間、俺はミチと一つになってた
繋がってた。
その事実が、俺を幸せにしてくれた。
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その日。
俺は朝早くから動き出していた。
ヨウスケさんの彼女のメグミさんに付き合ってもらって、ミチに贈る指輪を買いに行くために。
リビングに行くと、ミチが疲れのとれてない様子でだるそうに俺を見た。
やっぱり昨日、無理させすぎたかな?
「どこ行くの?」
ミチの言葉に、俺はどうやって誤魔化そうか焦る。
ミチはやっぱり、今日が自分の誕生日やってことに気付いてないみたいやった。
*