ラブプレ☆マニア


「ミチ……?」


俺が頭を撫でながら聞くと、ミチはうぅ、と言った。


「ごめん、あたし……どうしたらいいんかわからん……」


え……


「兄ちゃん、あたしのこと嫌いになる……?」


そんなわけないし。


そんなことで嫌いになれるわけないし。


「大丈夫。」


俺はミチをギュッと抱きしめた。


「あたし、兄ちゃんに触ってほしい」


「……っ」


「兄ちゃんに触るのは緊張しすぎて無理……」


破壊力バツグンのミチの言葉に、俺の中のストッパーはついに吹っ飛んだ。


「覚悟、しろよ……」


3回目でとうとうミチは意識を飛ばした。


あぁあ、まだおさまってへんのに……


でも無理させすぎたしそろそろ我慢するか。


時計を見ると、深夜1時を回っていた。


「誕生日おめでとう、ミチ」


俺はそう言ってミチの額にキスを落とした。


ミチが17歳になった瞬間、俺はミチと一つになってた


繋がってた。


その事実が、俺を幸せにしてくれた。


**************


その日。


俺は朝早くから動き出していた。


ヨウスケさんの彼女のメグミさんに付き合ってもらって、ミチに贈る指輪を買いに行くために。


リビングに行くと、ミチが疲れのとれてない様子でだるそうに俺を見た。


やっぱり昨日、無理させすぎたかな?


「どこ行くの?」


ミチの言葉に、俺はどうやって誤魔化そうか焦る。


ミチはやっぱり、今日が自分の誕生日やってことに気付いてないみたいやった。



*
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