ラブプレ☆マニア
「あー、ちょっと。」
まさかミチの誕生日プレゼント買いに行くなんて言えんし。
もうこれ以上聞かんといてくれ……って俺の願いは通じず。
「帰ってくる?」
また答えにくい質問を……。
「……ごめん」
そうとしか答えられん。
だって今日の夜はみんなでパーティーやからたぶんオールやし。
帰ってはこんけど、それがミチの誕生日パーティーとは言えんし。
俺はミチの頭を撫でるとリビングを出た。
「待って、兄ちゃん!」
ミチが追いかけてくる。
ほんまもう、これ以上聞かれるとバラしてしまいそう。
「兄ちゃん、どこ行くの?!あたしを置いてどこ行くの?!」
「………」
「兄ちゃん!」
俺はミチの呼びかけに答えず家を出た。
ごめん、ミチ。
今はまだ言えん。
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なんとかミチへのプレゼントが買え、これからパーティー会場のメグミさんのアパートに向かうって時。
トイレのそばで男たちが集まっていた。
なんかわからんけどめっちゃ嫌な予感がした俺は、そっちに向かった。
そして、男たちに囲まれるミチの姿を見た時、心臓が止まったかと思った。
「ミチ!」
男たちを掻き分けて進む。
男たちを追い払うと、俺はミチのほうを向いた。
「ミチ、ここで何してんの?」
ミチは一瞬目を泳がせた。
「に、兄ちゃんこそ……」
「……お前、危ないからもう帰れ」
心配で、心配で。
ミチに何かあったら俺、心が壊れる。
*