ラブプレ☆マニア



ある日。


俺とミチの人生を変える出来事が起こる。



「お前アホやなぁ。バイクにひかれるとか」


足を怪我して、入院して数日。


ゲラゲラ笑うシンゴを一瞥して、携帯を取り出す。


「あー、ヒロくん病院で携帯はダメよ?」


そう言って俺の携帯を取り上げたのはナースのマユミ。


マユミはなんだかんだ俺に絡んでくる。


ハッキリ言ってウザイ。



「返せ」


そう言ってもマユミは得意のタコダンスでかわす。


「えー、怖ーい」


はぁ、と俺は大きくため息をついた。



「シンゴ。ミチ呼んできて」


「アホか、今授業中やし」


「ちっ」


あかん、最近ミチ抱いてないし会う時間少ないし死にそう……



「おい、ウジウジすんな気持ち悪いから。」


シンゴは元気やからそんなことが言えんねん。


めっちゃ心細い……



その時。


「相沢さん、採血しますよー」


「えー、怪我しただけやのに」


「あんた貧血なんやから、その検査しなあかんねん」


ベテランナースは俺のどんよりオーラにも負けずに採血をし出した。


「あんた何型?」


「O型。」


「ふーん」


興味ないんやったら聞くなよ。


採血が終わると、ナースは出て行った。



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