ラブプレ☆マニア


「バレたんやったら仕方ないから言うけど……あんたは、確かにあたしが産んだ子どもやないよ」


「………」


「あんたはお父さんが亡くなった時、一緒にいたお父さんの親友の子どもや。」


「………」


「ショック?」


「いや、別に」


俺の答えにおかんは一瞬ポカンとして、すぐに笑い出した。


しかも、爆笑。



「さすがあたしの息子!」


おかんには、感謝してる。


両親のことはまったく記憶がない。


俺を育ててくれたんはおかんや。


だから、この人には嘘ついたらあかんと思う。



「……俺、ミチが好きやねん。女として。」


おかんはまだ少し笑いながら俺の話を聞いてる。


「いつかミチと結婚したいと思ってる。だから、俺とミチのこと認めてほしい」


ハッキリ言った俺に、おかんは笑みを消して見つめる。


「……あんた」


「なに?」


「もし、ミチと血が繋がっとってもあたしにそういう風に言った?」


「……うん。おかんには悪いと思うけど、俺はミチを諦めるつもりはないし。おかんには絶対認めてほしい。そうじゃないと…ミチが悲しむ。」


おかんはジッと俺の目を見つめてきた。


俺も負けないように見つめ返す。


見つめ合って、沈黙が続くこと数分。


おかんが口を開いた。



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